■ 山あいの市場で見つけた「心がほどける場所」
高知県香美市物部町。
緑深い山あいを走る道の途中にある「奥物部ふるさと市」。
地元の野菜や新米、特産品が並ぶ、素朴で温かな雰囲気の道の駅のような場所です。
この日はツーリングの途中で立ち寄り、
入口の看板に“鮎の塩焼き”の文字を見つけて、思わず注文。
「焼けるまで40分ほどかかります」
焼き台の前で優しく声をかけてくれたのは、お兄さん。
炭火の前でじっくりと焼かれる鮎の香ばしい匂いが、
山風に乗ってふんわり漂ってきます。


■ 焼き上がりを待つ間に出会った、豆乳プリン黒蜜きなこ🍮
焼き上がるまでの40分。
その時間をゆっくり楽しもうと、
ふと目に留まった「豆乳プリン黒蜜きなこ」をいただくことにしました。
受け取るときに、お姉さんが一言。
「きな粉でむせないように気をつけてね」
そのやさしい声に笑顔でうなずいた次の瞬間――
ブエッホ、ゲホゲホ(笑)。
見事にむせてしまいました。
お姉さんは笑いながら「でしょ〜?私もやるのよ〜」と。
そんなちょっとした会話が、
旅の時間をふわっとあたたかくしてくれます。


■ 香北町のお米の話と、地元の人のぬくもり
豆乳プリンを食べ終わるころ、
お姉さんが「香北町のお米って本当においしいんですよ」と力説してくれました。
お米の粒がしっかりしてて、炊き立てはつやつやで、いい香りするんだとか。
話を聞いているうちに、
ついつい新米をひと袋、お持ち帰り。
こういう予定外の出会いも、旅の醍醐味ですね。

■ 鮎が焼き上がるころ、風景が変わっていた
「お待たせしました〜!」
焼き台の前からお兄さんの明るい声が響きます。
こんがりと焼けた鮎の姿。
塩の粒がきらっと光り、香ばしい香りがたまりません。
お兄さんが教えてくれたのは、
「2階にフリースペースがあるので、そちらで食べるといいですよ」というひとこと。
言われるままに階段を上がると、
そこには驚くほどきれいな空間が広がっていました。
大きな窓の向こうに湖と山並みが見え、
エアコンの効いた室内はとても快適。
木のぬくもりが感じられる静かな空間です。


■ 湖を眺めながら、熱々の鮎を頬ばる幸せ
席に座り、香ばしい香りに包まれながら、
熱々の鮎をひと口。
外はパリッと、中はふっくら。
ほんのり塩味が川魚の旨味を引き立ててくれて、
噛むたびに滋味深い味わいが広がります。
窓の外の景色は、まるで絵画のよう。
風がそよぎ、光が湖面をきらめかせる中で、
静かに頬ばる一匹の鮎。
その瞬間、ふと心の中でつぶやきました。
「ああ、なんて幸せなんだろう。」



■ 小さな市場に詰まった“人と風景の優しさ”
奥物部ふるさと市は、
観光地のような派手さはないけれど、
人の温かさと自然の美しさが共存する場所です。
焼き台のお兄さんの笑顔。
プリンをすすめてくれたお姉さんの気遣い。
そして、湖を望む静かな空間。
そのどれもが心に残る、旅の記憶になりました。

■ 奥物部ふるさと市 基本情報
📍 所在地:高知県香美市物部町大栃
🚗 アクセス:高知市中心部から車で約1時間半
🅿️ 駐車場:あり(無料)
💴 鮎の塩焼き:600円前後
🍮 豆乳プリン黒蜜きなこ:350円ほど
🏞 2階フリースペース:利用無料・冷暖房完備
■ まとめ
山あいの市場で過ごす、たった一時間の出来事。
でもそこには、都会では味わえない“ゆるやかな時間”が流れていました。
美味しいものを食べて、
地元の人と笑って、
静かな景色に癒される。
奥物部ふるさと市は、まさにそんな“心を休める場所”。
ツーリングの途中に、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。


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