JACKSONスコーンズ|高知県津野町で出会った「スコーンの常識を壊す」ザクザク専門店

「これ、スコーンやと思って食べたらダメですよ」

そう言いながら嫁氏に差し出したら、一口食べた瞬間に固まった。「……なにこれ」という顔をしたあと、「サクッじゃない、ザクッってくる」と言った。そう、それが正解だ。高知県津野町にあるJACKSONスコーンズは、スコーンという食べ物の概念をひっくり返してくる専門店である。


国道197号を走っていると突然現れる、黄色い犬の看板

場所は高知県高岡郡津野町赤木。国道197号沿いに店を構えており、バイクで走っていると突然視界に飛び込んでくる。黄色い犬のキャラクターが描かれた縦長の看板に「JACKSON スコーンズ」の文字。嫁氏が「名前から既にクセ強」とつぶやいた。確かに、山の中の国道沿いにこれが立っていたら誰でも気になる。

駐車場への案内として「IN」と書かれた矢印看板まで立っており、初めて来ても迷わず入れる。建物は濃紺のガルバリウム調で、大きなJACKSONロゴの看板が正面に。「since 2020」とあるので、コロナ禍のタイミングでスタートしたお店だ。窓にはOPENの看板が2枚。「やってるやん」と嫁氏が安堵していた。


店に入ったらスコーンより先に雑貨が目に入る

ドアを開けると、まず雑貨が出迎える。スコーン専門店のはずなのに、店内にはハンドメイドのピアスや小物、スヌーピーをはじめとするキャラクターグッズがびっしりと並んでいる。「スコーンどこいった」と嫁氏が言っていたが、まさにそういう感覚だ。

壁面や棚を使って展示された雑貨はどれも店主の趣味とセンスが色濃く反映されており、一点物のアイテムも多い。訪れるたびに品揃えが変わっているので、雑貨目当てでリピートする人がいるのもわかる。スコーンを待つ間、嫁氏はピアスのコーナーをしばらく離れなかった。


主役のスコーンは、フレーバーだけで8種類以上

雑貨に圧倒されつつも、棚に目を向けるとスコーンがずらりと並んでいる。個包装されたラスクタイプが6個入り500円、大きめの一個売りはあんバター450円、キャラメルナッツ380円といった価格帯だ。

フレーバーのラインナップが圧巻で、アールグレイ、抹茶あんこ、発酵バター、チョコチップ、ダブルチョコ、クルミチーズ、キャラメルコーヒー、プレーンと、全方位に充実している。「全部食べたい」と嫁氏が言い、「うん、そうなる」と答えた。結果的にかなりの種類を買い込むことになった。毎回こうなる。

Screenshot

「ザクッってくる」食感の正体と、卵不使用というこだわり

このスコーンの最大の特徴は、とにかく食感だ。一般的なスコーンはほろりと崩れるイメージがあるが、JACKSONのスコーンはまったく違う。クッキーを思わせるほどしっかりとした歯応えで、噛むたびにザクザクという感触が口の中に広がる。嫁氏が「サクッじゃない、ザクッってくる」と表現したのは本当に的確で、食べた人の多くが同じような言葉を使いたくなるはずだ。

さらに注目すべきは、卵不使用で作られているという点だ。あのザクザク食感を卵なしで実現しているのだから、相当な試行錯誤があったはずである。卵アレルギーを持つ方でも安心して食べられるという点で、贈り物やお土産としても選びやすい。嫁氏が「優しいのに攻めてるやん」と言っていたが、まさにそういうスコーンだ。


店主はマイケル・ジャクソンの大ファン、ひとりで焼いてひとりで接客

店名の由来は、店主がマイケル・ジャクソンの大ファンであることから来ている。高知県内の専門学校でパンとお菓子作りを学んだ女性店主が、その技術と自分だけのアイデアを掛け合わせて生み出したのがこのスコーンだ。仕込みから焼き上げ、接客まですべてひとりでこなしている。

気さくで明るい人柄で、訪れた人がすぐに打ち解けられる雰囲気がある。嫁氏もあっという間に会話に引き込まれていた。店主の「好き」が詰まった空間で、好きなものを焼いて売っているという、シンプルだけど強い個人店の魅力がここにはある。


売り切れに注意、昼過ぎには消えることも

人気店ゆえに、フレーバーによっては午前中から売り切れが出ることもある。嫁氏が「売り切れるな、これ」と言い、「うん、昼過ぎには消える」と答えた通りだ。営業日は基本的に水・木・金曜日で、営業時間は11時から16時まで。月に一度程度、土日にオープンすることもあるが、最新の営業情報は公式Instagram(@jacksonscones)で確認するのが確実だ。ツーリングで立ち寄る際は必ず事前にチェックしておきたい。


国道197号ツーリングの途中に組み込みたい一軒

アクセスは国道197号沿いで、駐車場あり。バイクを停めやすい立地で、仁淀川エリアや四万十方面へ向かうルートの途中に自然と組み込める。津野町はそのまま天狗高原やビジターセンター方面へ向かう起点にもなっており、山に入る前のエネルギー補給にも最適だ。スコーンを買い込んで、峠道に向かう。それだけで一日が豊かになる気がする。

雑貨あり、スコーンあり、気さくな店主あり。嫁氏がスコーンを食べながら「ここ、また来たい」と言っていた。それがすべてを表している。


店舗情報

店名:JACKSONスコーンズ 住所:高知県高岡郡津野町赤木559-1 営業時間:11:00〜16:00 定休日:月・火・土・日(月一程度土日営業あり) Instagram:@jacksonscones

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