徳島に来たら、これを食わんといかん。
バイクを停めて、赤い看板を見上げた瞬間、なんとなくわかる。 ここは”本物”の店や、と。
中華そば いのたに本店。 徳島ラーメンを全国区にした、元祖中の元祖。 今回のツーリングで、嫁氏が人生初の徳島ラーメンを体験しました。
いのたにってどんな店?
徳島駅から徒歩圏内。無料駐車場35台完備やき、バイクでも車でもアクセスしやすい。
営業時間は10:30〜17:00やけど、売り切れ次第終了。 お昼時には満席になっとることも珍しくないき、早めの訪問が鉄則です。
支払いは現金のみ。 入店したら券売機で食券を買って、席へ。 シンプルな流れやけど、それがまたこの店の空気感に合うちゅうか。
壁には有名人のサインがズラリ。 政治家からタレントまで、ここに来た人間の厚みが見える。

メニューと値段
店内の壁に貼られた品書きがすべて。
| メニュー | 価格 |
|---|---|
| 中華そば 肉入大盛 | 900円 |
| 中華そば 中盛肉入 | 850円 |
| 中華そば 大盛 | 750円 |
| 中華そば 中盛 | 700円 |
| ライス | 150円 |
| 生玉子(ヨード卵) | 50円 |
お土産用の持ち帰り中華そばもあります(大そば・肉入大そばに限る)。 防腐剤不使用やき、翌日までに食べることが条件。 県外発送も翌日届く地域に限って対応しちゅう。

実食レポート|嫁氏、徳島ラーメンと対峙する
注文したのは中華そば 中盛肉入+ライス。
券売機を押した瞬間、嫁氏が一言。
「見た目、もう濃そうなんやけど」
そら濃い。 でもそれがええがよ。
スープ
豚骨醤油ベースに、煮干しのダシが効いたコクのある褐色スープ。 いわゆる「茶系」の徳島ラーメン。
一口飲んだだけで、ただものやないとわかる。 重くはない。でも深い。 旨味の層が何枚も重なっとる感じ。
豚バラ肉
甘辛く煮た豚バラが、どっさり。 チャーシューちゃう、豚バラ。 この違いが重要で、すき焼きの肉に近い食感と甘みがある。
嫁氏が静かになった。 それが答え。
ライスとの相性
「ラーメンがおかずになる」という徳島の文化、食べてみて初めて納得した。
濃いめのスープと甘辛い豚バラが、白飯に合いすぎる。 これはもう、ラーメン定食やない。 ラーメンという名のおかずと、ご飯のセット。
嫁氏も気づいた。 「…ちょっと待って、これご飯いるやつやん」
そう。それが徳島スタイル。

生卵のトッピング
50円の生玉子、これが最後の変化球。
途中で丼に割り入れると、濃いスープがまろやかになる。 すき焼きに卵を絡めるあの感覚に近い。
嫁氏の一言。 「ズルい。急にまろくなった」
そう、これが完成形やき。
なぜいのたにが元祖なのか
ちょっとだけ歴史の話をしますね。
徳島ラーメンはもともと、地元では単に「中華そば」と呼ばれていたローカルフード。 それを全国に広めたのが、いのたに本店です。
1999年、新横浜ラーメン博物館に期間限定出店。 半年で約20万杯を売り上げるという驚異的な支持を受け、「徳島ラーメン」という名称が全国に定着しました。
創業者の猪谷励氏は、もともと製粉会社に勤めていた人物。 退職後に食堂を開き、製粉の知識を活かした自家製麺を導入。 納得のいく味を作り上げるまでに、3年間研究を続けたと言われています。
豚骨醤油スープが徳島に根付いた背景には、地元の食品メーカーから安価に豚骨が手に入りやすかった地理的・産業的な理由もある。 甘辛い豚バラと生卵を乗せるスタイルが「すき焼きみたいだ」と評され、「ご飯のおかず」としての地位を確立していった。
歴史を知ってから食べると、また味が変わる。

ツーリングで寄るならこう動け
おすすめの動き方
開店は10:30やけど、早めに着くほど吉。 売り切れ終了やき、11時台にはもう提供終了になる日もある。
バイクは無料駐車場に停めれるき安心。 ただし混雑時は駐車場も埋まるき、開店直後を狙うのがベスト。
食券を買ったらすぐ案内される。 回転が速いき、食べ終わったらテンポよく出ること。
注文の鉄板セット
- 中華そば 中盛肉入(850円)
- 生玉子(50円)
- ライス(150円)
合計1050円。 これが完成形。
まとめ
徳島ラーメンは、知識として知っていた。 でも食べてみて、初めてわかった。
これは「濃いラーメン」やない。 ご飯と一緒に食べることで完成する、徳島の食文化やき。
嫁氏の感想は最後まで素直やなかった。 「最初から期待してたし。 ――――別に」
でも、ライスは完食してた。
それが—— カフェ山のツーリング飯。
店舗情報|中華そば いのたに本店
- 住所:徳島県徳島市西大工町4丁目25
- 営業時間:10:30〜17:00(売り切れ次第終了)
- 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)
- 支払い:現金のみ
- 駐車場:無料35台



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