高知県を旅していると、至る所に目に入る「芋けんぴ」の文字。高知の定番お土産として全国的にも有名なあのお菓子ですが、今回出会ったのはちょっと違う。
いの町の道を走っていたら、目に飛び込んできた大きな看板——「生けんぴ」。砂糖を使わない芋けんぴ?そんなものが存在するの?気になりすぎて思わず立ち寄ったら、まさかの芋チップ2袋サービスという神対応まで受けてしまいました。その全貌をレポートします。
「利休(りきゅう)」とは?いのTERRACEってどんなお店?
高知県吾川郡いの町に本拠地を置く「利休(りきゅう)」は、伝統的な高知の芋菓子「けんぴ」を現代の感覚で再解釈した、革新的な芋菓子専門店です。代表の國澤英誠氏が、高知の食文化への敬意と「もっと多くの人に高知の芋の魅力を伝えたい」という情熱を持ってスタートしたブランドで、今や高知土産の新定番として注目を集めています。
直営店舗の「いのTERRACE」は、いの町役場の近くに位置するレトロでおしゃれな緑の外壁が目印のお店。「いのTERRACE 利休」と書かれた茶色の大きな看板が存在感を放ち、店先には植木と小さなウッドベンチが置かれた、ほっこりした雰囲気。お土産屋というより、こだわりのライフスタイルショップに近い空気感があります。

建物の側面には「けずり芋® 厨房 利休」という縦型の看板も設置されており、ここが同ブランドの製造・販売の中心であることが伝わってきます。観光地のお土産屋というよりも、地域に根差した「工房を持つ職人の店」という印象。地元の方から観光客まで幅広く愛されているのも頷けます。

「生けんぴ®」ってなに?砂糖ゼロの革命的スナック
店内に入ってまず目に飛び込んできたのが、大きなPOP。「生けんぴ®」——その文字が気になって仕方なかった理由が、まさにここにあります。
(写真:生けんぴ POP)
「生けんぴ®」の最大の特徴は、砂糖を一切使っていないこと。一般的な芋けんぴといえば、砂糖蜜をたっぷりコーティングした甘〜いお菓子ですが、この「生けんぴ」はお芋本来の甘さだけで勝負しています。名前の「生」は「揚げたての風味と、芋の水分・油のキレを極限まで調整した仕上がり」からきているそう。新しいカテゴリーを作り出した逸品です。
看板には「芋けんぴができる前 素朴な土佐紅金時 砂糖なし芋の甘さだけ」という力強いコピー。砂糖が入ってないのに満足感があるの?と半信半疑でしたが、これが食べてみると本当にお芋の風味と自然な甘さが口いっぱいに広がって、後味がとてもすっきり。甘いものが苦手な方や、ダイエット中の方にも刺さる一品だと感じました。
テクスチャーは「かため」の仕上がり。サクサクというより、カリッとした歯応えで、噛むほどにお芋の旨みが出てくる感覚。スナック菓子を食べているというより、素材を楽しんでいる感覚に近いです。

利休の主な商品ラインナップ
いのTERRACEには、「生けんぴ」のほかにも利休の個性的な商品が揃っています。どれもよくある芋けんぴとは一線を画す、独自のコンセプトを持った逸品ばかり。
生けんぴ®
砂糖不使用。清流・仁淀川のナゾソ芋を使用した、お芋本来の甘さだけで仕上げた革命的芋けんぴ。素揚げ・かため仕上げ。
けずり芋の芋チップ®
昔ながらの金時芋を極薄にスライスして揚げたチップス。税込330円。パリパリの軽い食感が特徴。
店内には清流・仁淀川沿いで育った「ナゾソ芋」ブランドの芋を使用した商品が中心。原料へのこだわりが商品名にまで反映されているところに、利休の本気度が伝わります。また、「いの生姜焼き街道」という生姜焼きに関連する商品のPOPもあり、芋以外のジャンルにも食材を活かしたユニークなプロダクト展開をしている模様でした。
衝撃の神対応!芋チップ2袋サービス体験記
今回の訪問で一番印象に残ったのは、商品そのものよりも「お店の方の対応」でした。生けんぴを購入した際に、なんと芋チップを2袋もサービスしてくださったんです。
観光地のお土産屋さんで、こんな太っ腹なサービスを受けたのは久しぶり。しかも「ぜひ食べ比べてみてください」という一言とともに手渡してくださったので、押しつけがましくなく、むしろ「お試しいただきたい」という気持ちが真摯に伝わってきました。
(写真:サービスでもらった芋チップ2袋)
いただいた芋チップは2種類。「しお」味と砂糖ありの食べ比べセット。どちらも金時芋の旨みがしっかり感じられ、「こんなにお芋ってポテンシャル高かったんだ」と改めて実感。特にしお味は、塩のシンプルな味付けがお芋の甘みを引き立てていて、何枚でも食べられる危険な美味しさでした。

利休が目指す「芋けんぴの原点」という哲学
商品を手にしてみると、利休というブランドが単なるお菓子屋ではないことが伝わってきます。高知には400年以上の歴史を持つ焼き菓子「ケンピ」の文化があり、利休はその歴史へのリスペクトを持ちながら、「芋けんぴができる前の姿」を現代に再提案しています。
砂糖を使わないのも、薄く削った食感を追求するのも、すべては「お芋そのものの力を信じる」という一貫した哲学から来ているのだと思います。それが、店名の「利休」にも通じているような気がしました。茶の湯の世界で「引き算の美学」を完成させた千利休のように、余計なものを削ぎ落としてお芋の本質を引き出す——そんな姿勢が商品全体から感じられます。
また、清流・仁淀川という世界有数の水質を誇る川沿いで育まれた「ナゾソ芋」というブランド原料へのこだわりも、地域の自然資本を活かしたものづくりとして非常に魅力的です。いの町という地方の小さな町から、こんな個性的な商品が生まれていることに純粋に感動しました。
まとめ:高知土産に迷ったら「利休」で決まり
・「生けんぴ®」は砂糖不使用。お芋本来の甘さとカリッとした食感が新鮮で、甘いもの苦手な人にもおすすめ ・「けずり芋の芋チップ®」は税込330円とリーズナブル。金時芋ならではの風味がしっかり ・スタッフの方が芋チップを2袋サービスしてくれるという神対応。食べ比べできて最高だった ・清流・仁淀川のナゾソ芋という高品質な地元食材へのこだわりが全商品に一貫している ・お取り寄せはrikyu.kochi.jpやAmazonでも可能。高知旅行の定番土産に強くおすすめ

店舗情報
店舗名:いのTERRACE 利休(りきゅう) 住所:高知県吾川郡いの町新町1692-8(いの町役場近く) 公式サイト:rikyu.kochi.jp お取り寄せ:公式サイト通販・Amazonにて購入可能 支払い方法:PayPay・ジモッペイ等QR決済対応 おすすめ商品:生けんぴ®(砂糖不使用)、けずり芋の芋チップ®(330円〜)


コメントを残す