高知・香南市のジェラート専門店「ジェラッテリア ザ クリーム」が、普通のアイス屋と全然違った話

ツーリングの途中、嫁氏が「アイス食べたい」と言い出した。 香南市・野市。国道55号沿い。 前から気になっていた店に、ついに入ることになった。

「ジェラッテリア ザ クリーム」。

結論から言う。 これは、普通のアイス屋じゃない。


ジェラッテリア ザ クリームとは

高知県香南市野市町にある、ジェラート専門店。 2012年にオープンして以来、地元の人間に長く愛されてきた店だ。

店主は男性。 地元の有名店「ドルチェかがみ」で修行を積んだあと独立した、本物のジェラート職人。 300種類以上のオリジナルレシピを、ひとりで考案している。

外観は落ち着いたダークブラウン。 「GELATERIA THE CREAM」の看板が静かに構えている。 派手さはない。でも、ドアを開けた瞬間に空気が変わる。


毎日10種類だけ、その日限りの味

ショーケースを見て、まず思った。 「あ、これ普通のジェラート屋と違うやつや」

300種類以上のレシピの中から、店主が毎日10種類前後を選んで仕込む。 日替わりで内容が変わる。だから来るたびに答えが違う。

嫁氏が「毎回ガチャやん」と言っていたが、まさにそれだ。 ただしハズレがない。そこが普通のガチャと違う。

この日並んでいたフレーバーの中で目に入ったのが、抹茶、かぼちゃ、シークワーサーヨーグルト、ミルクティー、チョコチップ、ストロベリーあたり。 地元食材と本場素材が、ショーケースの中で普通に並んでいる。


素材へのこだわりが、ただ事じゃない

高知県産の旬の果物を積極的に使っている。 ラベルには「津野町産」「夜須町産」といった産地表記も見える。地元への目線が細かい。

チョコレートはイタリアのDOMORI社製をはじめ、この日はペルー産カカオのチョコレートも登場していた。 「無駄に本気」というのが、ショーケースを見たときの正直な感想だ。

ジェラートは店内の工房で毎日手作りされている。 だから食感がしっとりしていて、やわらかい。 業務用のものとは、明らかに質感が違う。


実際に食べた。かぼちゃ、抹茶、ペルー産カカオチョコレート

Mサイズで2フレーバー、400円。 欲張ってかぼちゃ、抹茶、ペルー産カカオチョコレートの3フレーバー構成にした。

ひと口目、かぼちゃ。 濃い。甘さが自然。かぼちゃの風味がそのまま来る。 加工された甘さじゃなくて、素材の甘さ。

抹茶。 苦みとコクのバランスが正確。 抹茶フレーバーでここまで輪郭がはっきりしているものは、なかなかない。

ペルー産カカオチョコレート。 これが一番「なんじゃこりゃ」だった。 チョコレートの奥に、カカオ本来の複雑さがある。 甘いだけのチョコレートに慣れていると、最初戸惑うレベルの本気度だ。

嫁氏は「ちょっとちょうだい」と言ってきた。 アイスやろ、と言っていた人間が。


夕方には完売する日もある

これが、全部の答えだと思う。

店主がひとりで仕込める量には限りがある。 だから夕方には完売して、早じまいになる日もある。 それだけ地元に刻まれている店ということだ。

香南市在住の人間が、閉店前に駆け込む。 遠方からわざわざ来るファンがいる。 口コミには「高知最強のジェラート」という言葉まで出てくる。

大げさじゃない、と思った。食べたあとは。


アクセスと基本情報

住所:高知県香南市野市町西野2360-1 グランピア野市 1F 営業時間:10:30〜18:00(17:50 L.O.) 定休日:金曜日(祝日の場合は前日木曜) 駐車場:12台あり 最寄り:土佐くろしお鉄道「のいち駅」から徒歩約7〜8分 国道55号線沿いなので、ツーリングのルートにそのまま組み込める。


まとめ

「ジェラッテリア ザ クリーム」は、ジェラートというジャンルを本気でやっている店だ。

フレーバーの多さで勝負しているわけじゃない。 毎日10種類だけを、手作りで、その日の最良の状態で出す。 それを12年以上続けている。

嫁氏は最終的に「これは、認める」と言った。 最初「アイスやろ」と言っていた人間が。

ツーリングのルートに香南市が入るなら、昼過ぎには寄っておくことをすすめる。 夕方には、もう無い可能性がある。

それが、カフェ山のツーリング飯。

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