【高知・南国市】タベルナピッコで絶品ランチ|良心的な価格で味わう本格イタリアンの隠れ名店

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タベルナピッコとは?

「タベルナって、食べるな?」と思わず聞き返したくなる店名だけど、これはイタリア語で「大衆食堂」を意味する言葉だ。高知県南国市の静かな住宅街に佇むこの小さなイタリア料理店に、じつは地元の食通たちが黙って通い続けている。

高知市内から少し東、後免町エリアにある「タベルナピッコ(Taverna Picco)」。派手な看板も大々的な宣伝もない。でも暖かみある木の引き戸を開けた瞬間から、そこには確かな「本物」の空気が漂っている。今回は妻と一緒に訪れ、ランチのフルコース体験をしっかりレポートする。

お店の雰囲気・インテリア

店内に一歩入ると、まず天井のむき出しの木組みが目に飛び込む。日本の古民家的な構造をそのまま活かしながら、ナチュラルな木材の椅子とテーブルを配置。過剰な装飾がないぶん、料理と会話に集中できる空間になっている。

窓側には白いレザーのベンチシート。窓から差し込む柔らかな光の中に、小さな花瓶が置かれていて、飾らない美しさがある。壁には地元アーティストによるポップなネコのアート作品が飾られ、古民家×イタリアン×ローカルアートという独特の組み合わせが、このお店ならではの世界観をつくり出している。

カウンター席もあり、一人でも気軽に入れる雰囲気だ。全面禁煙なので、食事に集中できる点もうれしい。

ランチメニューの種類と価格

タベルナピッコのランチはプランゾ(PRANZO)A・B・Cの3コースから選ぶシステム。イタリア語でプランゾは「昼食」を意味する。メニューはシェフが日替わりで変えているようで、訪れるたびに新鮮な発見がある。

PRANZO A ¥1,380

サラダと自家製パン、スパゲッティ(ソース2種から選択)、ホットドリンクのセット。気軽にパスタだけ楽しみたいときにちょうどいいコースだ。

PRANZO B ¥1,680

前菜3品盛り合わせと自家製パン、スパゲッティ(ソース2種から選択)、ホットドリンクのセット。前菜も楽しみたい方にはこちらがおすすめ。

PRANZO C ¥1,980

前菜3品盛り合わせと自家製パン、自家製手打ち生パスタ(ソース1種)、食後のホットドリンク(エスプレッソ・コーヒー・紅茶)のセット。さらに¥400追加で大盛りに変更できる。手打ち生パスタを味わうならこのコース一択だ。

この日のパスタのソースは2種類から選択。エビ・キノコ・小松菜のガーリックソースと、ベーコン・玉ねぎ・フルーツトマトのピリ辛トマトソース。どちらも素材感が際立つ選択肢で、迷った末にそれぞれ別のものを注文した。

実食レポート:妻の一皿

エビ・キノコ・小松菜のガーリックソース

妻が選んだのはエビ・キノコ・小松菜のガーリックソース。運ばれてきた皿を見て思わず「多い」と声が出た。

オリーブオイルを纏ったスパゲッティに、大ぶりのエビがこれでもかというほど乗っている。聞けば「少しお待たせしてしまったので、エビをたくさん入れました」とシェフからひと言。そのさりげない心遣いに、思わずほっこりしてしまった。

キノコの旨みと小松菜の苦み、ガーリックのパンチが三位一体となって、食べるごとに皿の底まで攻略したくなる味だ。パスタの茹で加減もちょうどよく、最後の一本まで飽きずに食べられた。

実食レポート:僕の一皿

前菜3品盛り合わせ

まず運ばれてきたのが前菜の盛り合わせ。大きな白い皿に、海老と緑野菜のマリネ(ガラスの小鉢)、野菜のかき揚げ、にんじんのラペ、グリーンサラダ、かぼちゃのポタージュがきれいに配置されている。

パンは自家製のロールパン。ゴマが散らされた素朴な見た目だが、ふわりとした生地には確かな職人仕事を感じる。これだけでも十分な量なのに、ここからメインのパスタが控えている。

ベーコン・玉ねぎ・フルーツトマトのピリ辛トマトソース

フルーツトマトの甘みとベーコンの塩気、そして後を追いかけてくる品のよい辛み。スパゲッティはアルデンテに仕上がっており、麺にしっかりソースが絡んでいる。トマトソースは酸味が立ちすぎず、フルーツトマトならではの丸い甘みが全体を包んでいる。「これ、家では絶対に作れない」という類の完成度だった。

デザートも見逃せない

食事の後には、テーブルに置かれたデザートメニューに目が留まった。バニラのジェラート(¥400)、ガトーショコラ(¥500)、いちごのムース いちごソース(¥420)、ラムレーズンとクルミのタルト バニラジェラート添え(¥600)など。2人分のデザート盛り合わせ(¥1,800)もある。

注文したのはガトーショコラ(¥500)。粉砂糖を纏ったどっしりとした一切れに、半分に割ったイチゴとフレッシュミントが添えられている。外はわずかにざらりとして、中は密度高くしっとり。甘さは控えめで、カカオの深みが前に出てくる本格的な味わいだった。

セットに含まれる食後のホットコーヒーは、大ぶりのカップで提供された。酸味が少なく、まろやかで飲みやすい。食事の余韻を壊さない、丁寧な一杯だった。

総合評価

タベルナピッコは、価格以上のクオリティが確かに存在する店だ。シェフがほぼ一人でキッチンとホールを切り盛りしているため、混雑時は提供に時間がかかることもある。でも、それを差し引いても「また来たい」と思わせる何かがある。

本格的な技術に裏打ちされたパスタ、季節と仕入れに応じて変わるメニュー、そして「エビをたくさん入れました」というシェフのさりげない言葉——。南国市という場所にありながら、この料理の水準は都市部の人気店と比べても遜色ない。むしろ、アットホームな温度感は大箱店では得られない体験だ。

「タベルナ」はイタリア語で大衆食堂。でも、その料理は大衆とは呼べないほど丁寧で本格的だ。高知への旅の途中に、あるいは南国市に用事があるついでに——ぜひ一度、この小さなイタリア料理店の扉を開けてみてほしい。

アクセス・店舗情報

店名:タベルナピッコ(Taverna Picco) 住所:〒783-0004 高知県南国市大そね甲952-1 電話:088-863-8580 営業時間:ランチ 11:30〜15:00頃(LO 14:30)※最新情報は直接ご確認ください 定休日:月・水・金曜(祝日の場合は要確認) アクセス:後免町駅より徒歩約12分 駐車場:お店の東隣に4台分あり 喫煙:全面禁煙 予約:推奨(ワンオペのため)


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