高知県南国市に、看板もない普通の民家があります。でも扉を開けると——そこには、信じられないコスパと、実家みたいな温かさが待っていました。
この店、本当に入っていいの?
南国市の住宅街。細い路地をナビを頼りに進んでいくと、どう見ても普通の民家が現れます。
看板、ない。
駐車場、ある。
「え、ここ?」って二度見するやつです。嫁氏なんか「不法侵入なるで」って言ってました。
でもここが、高知のグルメ好きの間でじわじわ話題になっている喫茶店——ひみつ吉です。
店名の由来は「秘密基地(ひみつきち)」。隠れ家すぎる立地も、看板のない外観も、全部含めて「ひみつ」。そこに「吉」の字を当てて、訪れる人に幸運を。なんかええ話やないですか。

490円で、1日中モーニング。これ本当の話です
ひみつ吉の最大の特徴がこれ。
AM7:30〜PM4:30まで、全メニュー490円のモーニングを1日中提供。
普通、モーニングって午前中だけですよね。でもひみつ吉は違う。朝から夕方まで、ずっとモーニングタイム。ランチで行っても、おやつで行っても、490円でフルのモーニングが食べられます。
ワンコイン以下で、これが出てくる。
- ピザトースト(チーズたっぷり)
- ナポリタンスパゲッティ
- サラダ
- 玉子焼き
- ハム
- ドリンク
正直、最初に皿を見たとき「え、本当に490円?」ってなりました。

「スープですか?スパですか?」——常連の洗礼
席に着いてモーニングを注文すると、最初にこう聞かれます。
「スープですか?スパですか?」
スパって何?ってなりますよね。スパゲッティのことです。ナポリタン。これがセットのサイドメニューとして選べるんですが、「スパ」という略し方を知っているかどうかが、常連かどうかの分岐点らしい。
即答できたら常連の証。
嫁氏は「スパて何」って聞き返してました。まあ初見やし仕方ない。
で、このナポリタンが——ちゃんと美味い。懐かしい喫茶店のナポリタン。ケチャップベースのやつ。テーブルにタバスコが置いてあって、かけながら食べるスタイル。シンプルやけど、これが正解なんですよ。
ピザトーストも負けてない。食パンにトマトソース、チーズがとろとろに溶けていて、ボリュームも申し分なし。

物価高騰の時代に、なぜ490円を維持できるのか
気になりますよね。
値上げラッシュが続く昨今、なぜひみつ吉は490円を守り続けているのか。
店主さんに聞くと、こう答えてくれたそうです。
「年寄り2人やきね」
それだけ。余計なことは何も言わない。でも、その一言に全部が込められてる気がしました。大きな利益を求めず、ご夫婦2人で無理のない規模で、長年通ってくれる常連さんのために続けている。
優しさで営業している店です、本当に。
ちなみに満席のときは新規入店をお断りすることもあるそう。「毎日来てくれる人を大切にしたい」という思いから。常連さんへの義理を守る姿勢、かっこいい。

帰り際の「またおいでや」が刺さる
食べ終わって、会計して、店を出るとき。
店主さんが言ってくれます。
「またおいでや」
この一言がね、じんわりくるんですよ。飾り気のない、でも確かな温かさ。嫁氏が「もう実家やね」って言ってたんですが、言い得て妙で。
2011年のオープンからずっと、この場所で、このスタイルで、同じ温かさを出し続けている。それがひみつ吉の正体です。
アクセス・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 喫茶 ひみつ吉 |
| 住所 | 高知県南国市陣山59-3 |
| 営業時間 | 7:30〜16:30 |
| モーニング料金 | 全メニュー490円 |
| 駐車場 | あり(約7台・やや狭め) |
| アクセス | 土佐長岡駅から徒歩約12〜15分 |
道が細くて看板もないので、ナビ必須です。 住所を入れて、細い路地を信じて進んでください。辿り着いたとき、ちょっとした達成感があります。
まとめ|ひみつ吉は「見つけた人だけが帰れる場所」
コスパだけで語れない店があります。
490円というプライスも、1日中モーニングというシステムも、確かにすごい。でもひみつ吉の本当の価値は、そこじゃないかもしれない。
看板のない民家。「またおいでや」の一言。年寄り2人でやっているから続けられる値段。
見つけた人だけが帰れる場所——それが、ひみつ吉です。
高知・南国市に来たときは、ナビを信じて細い路地を進んでみてください。きっと、また来たくなります。
それが——カフェ山のツーリング飯。

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