Su-jigwa(す〜じぐわぁ)」ってどんな意味?

最初に気になったのが、少し不思議な店名。

**Su-jigwa(す〜じぐわぁ)とは、沖縄の言葉で「細い路地」「裏道」「脇道」**といった意味なのだそう。

この意味を知ったとき、

「なるほど。これは名前そのままや。」

と思った。

お店を営んでいるのは、沖縄出身の店主さんと高知育ちの奥様。

沖縄の言葉を店名にしながら、その名前が南国市にある実際のロケーションとも見事に重なっている。

そして「す〜じぐわぁ」という柔らかな響きも、このお店のゆったりした雰囲気によく似合っている。

お店に着くまでの細い道さえ、単なるアクセスではない。

店名の意味を体験しながら、お店へ向かっている。

そんな感覚だった。


初めて訪れる人は、おそらく途中で一度は不安になると思う。

僕もなった。

「ほんまに、こっちで合うちゅう?」

ナビでは目的地に近づいている。

でも、一般的なカフェを想像していると、なかなかそれらしい景色が現れない。

細い道を進んでいくと、やがて立派な門が現れる。

そこをくぐり、石畳を歩いて、緑の中をさらに奥へ。

この時点でも、まだ目的地を探している感覚が続いている。

そして小さな階段を上がった先に、ようやくお店が姿を現した。

この瞬間がいい。

「あった!」

ただカフェに到着しただけなのに、ちょっとした達成感がある。

道路沿いに大きな看板があって、駐車場からすぐ店内へ。

そんな便利なカフェとは、まったく違う。

探して、歩いて、緑の中を進んで、ようやく見つける。

まるで子どもの頃に秘密基地を探したときのような、小さな冒険がある。

この「たどり着くまでの時間」も、Su-jigwaの魅力のひとつなのだと思う。


目次

外からは想像できない、おしゃれで落ち着いた店内

店内に入ると、外から続いていた「秘密基地感」が、今度は落ち着いたカフェ空間へと変わる。

木の温もりを感じるテーブルや椅子。

センスよく配置された植物。

壁に飾られた小物やインテリア。

どこを見ても主張しすぎていないのに、ちゃんと雰囲気がある。

大きな窓の向こうには緑が広がり、まるで一枚の絵を眺めているようだった。

南国市にいる。

住宅地の奥にいる。

そうわかっているのに、窓の外を見ていると、もっと遠くの森の中へ来たような感覚になる。

こういう場所では、時間の流れ方まで少し変わる。

スマホを見続けるより、コーヒーを飲みながら窓の外を眺めたくなる。

店内は決して大きくない。

だからこそ、大型店にはない距離感と静けさがある。

「隠れ家カフェ」という言葉が、これほど自然に似合う場所も珍しい。


僕が注文したのは、自家製パンのクロックマダム

今回、僕が注文したのはクロックマダム

運ばれてきた瞬間、まず目に入るのが、パンの上にのった目玉焼き。

こんがり焼かれたパンに、チーズと卵。

もう、この組み合わせは反則級だ。

しかも、Su-jigwaではパンにもこだわりがある。

メニューに使われる食パンは、奥様が焼く自家製パン。

クロックマダムは、パン、チーズ、卵という比較的シンプルな料理だからこそ、それぞれの素材のおいしさがよくわかる。

ナイフを入れ、卵を崩しながらパンと一緒に食べる。

とろりとした卵が、チーズとパンに絡む。

食べ応えはあるのに、カフェらしい上品さもある。

そして何より、自家製パンを使っているというのがうれしい。

料理そのものだけではなく、

「この場所で、この人たちが作っているものを食べている」

という感覚がある。

チェーン店では味わえない、小さなお店ならではの魅力だ。


嫁氏は、こんがり焼かれたフレンチトースト

嫁氏が選んだのはフレンチトースト

こちらも自家製パンを使った一品。

表面はこんがりと焼かれ、見た目からしておいしそう。

フレンチトーストはシンプルな料理だけど、パンによって食感や味わいが大きく変わる。

自家製パンを使っているからこそ、この店ならではの一皿になる。

クロックマダムが食事系なら、フレンチトーストは少し甘い時間を楽しむメニュー。

夫婦で違うものを注文すると、テーブルの上がちょっと楽しくなる。

僕はクロックマダム。

嫁氏はフレンチトースト。

いつものように、それぞれ自分が食べたいものを選ぶ。

こういう何気ない時間が、結局いちばん記憶に残ったりする。


コーヒー好きとして気になる、手回し焙煎の自家焙煎珈琲

Su-jigwaの魅力は、料理や空間だけではない。

コーヒーにもこだわりがある。

店主さんが小さな焙煎機を使い、手回しでじっくり焙煎している自家焙煎コーヒー

僕自身、コーヒーが好きなので、「手回し焙煎」と聞くだけで気になってしまう。

焙煎は、同じ豆でも火の入れ方や時間によって味が変わる。

しかも手回しとなると、機械任せではなく、豆の状態を見ながら焙煎していく世界。

小さなカフェで、自分たちの手でパンを焼き、コーヒー豆を焙煎する。

派手ではない。

でも、その手間がこの店の空気を作っているように感じた。

自家製パンを焼く奥様。

コーヒーを焙煎する店主さん。

そして、沖縄と高知という二つの土地の空気が、ひとつの小さなカフェの中で自然に混ざっている。

Su-jigwaは、ただ「おしゃれな隠れ家カフェ」というだけではない。

ご夫婦の暮らしや好きなものが、そのまま形になったようなお店なのかもしれない。


沖縄の空気を高知で楽しめるメニューも

店主さんが沖縄出身ということもあり、Su-jigwaでは沖縄を感じるメニューも楽しめる。

タコライスやサーターアンダギー、シークワーサーを使ったドリンクなど。

高知県南国市の細い路地の奥で、沖縄の味に出会える。

これも面白い。

とはいえ、店内全体が「沖縄料理店」という雰囲気ではない。

沖縄の要素が前面に押し出されているというより、ご夫婦の背景や暮らしの中に、自然に沖縄の文化が溶け込んでいるように感じる。

だから、クロックマダムやフレンチトースト、自家焙煎コーヒーも違和感なく同じ空間に並んでいる。

沖縄と高知。

自家製パンと自家焙煎コーヒー。

古民家のようなアプローチと、おしゃれなカフェ空間。

いろいろな要素があるのに、不思議とまとまっている。

それがSu-jigwaらしさなのだと思う。


車で行くなら細い道に注意

Su-jigwaを訪れる際に注意したいのが、お店までの道の狭さ

店名の「す〜じぐわぁ」が「細い路地」を意味するだけあって、本当に細い道を通る。

初めて訪れる場合は、時間に余裕を持って向かったほうがいいと思う。

特に大きな車の場合は、道幅や曲がり角に注意が必要。

可能であれば、小さめの車や軽自動車のほうが安心だろう。

また、席数が限られた小さなカフェなので、営業日や営業時間については訪問前に最新情報を確認しておくのがおすすめ。

せっかく細い路地を冒険してたどり着いたのに、お休みだった。

……となると、さすがに切ない。


Su-jigwa(す〜じぐわぁ)の店舗情報

店名: Su-jigwa(す〜じぐわぁ)
住所: 高知県南国市片山1050
営業時間: 9:30〜16:00
モーニング: 9:30〜10:30
ランチ: 11:30〜14:00
定休日: 火曜日、その他不定休あり
駐車場: あり(6台分)

※営業時間、定休日、メニューなどは変更される場合があります。訪問前にお店の公式SNSなどで最新情報をご確認ください。


まとめ|たどり着くまでの時間まで楽しい、南国市の秘密基地カフェ

「本当にここにカフェある?」

今回のSu-jigwa訪問は、そんな疑問から始まった。

細い路地を進み、立派な門をくぐり、緑の中を歩いていく。

すぐには見つからない。

だからこそ、見つけた瞬間がうれしい。

店内に入れば、木の温もりと緑に包まれた落ち着いた空間。

僕は自家製パンを使ったクロックマダム。

嫁氏はフレンチトースト。

そして、店主さんが手回しで焙煎するこだわりのコーヒー。

おしゃれだからいい。

料理がおいしいからいい。

もちろん、それもある。

でもSu-jigwaの魅力は、それだけではない気がする。

細い路地を進むところから、すでにこの店の物語は始まっている。

「どこにある?」

「本当にこっち?」

そう思いながら進み、その先で小さなカフェを見つける。

効率だけを考えれば、少し不便なのかもしれない。

でも、その不便さがあるからこそ記憶に残る。

簡単に見つからない場所には、簡単に忘れられない魅力がある。

高知県南国市の細い路地の奥。

緑に包まれたその場所には、沖縄と高知、コーヒーと自家製パン、そしてご夫婦の穏やかな空気が混ざり合った、小さなカフェがあった。

隠れ家というより、

見つけた人だけが入れる、秘密基地みたいなカフェ。

またひとつ、高知の細い路地の奥で、いい場所を見つけた。🌿☕

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