美瑛「白ひげの滝」で出会う白と青の絶景。北海道の旅で仁淀ブルーを思い出した

北海道・美瑛町の白金温泉街にある「白ひげの滝」。岩の隙間から幾筋もの水が流れ落ち、その下を青い美瑛川が流れる、美瑛を代表する景勝地の一つです。

今回の北海道旅行では、妻と一緒にこの滝を訪れました。白い滝と青い川が重なる景色は、思わず足を止めたくなる美しさ。そして、その青さを眺めているうちに、僕の暮らす高知の「仁淀ブルー」を思い出しました。

遠くの景色に出会い、故郷の美しさにも気づく。白ひげの滝は、そんな旅の時間をくれた場所でした。

目次

白ひげの滝とは?岩の間から地下水が流れ出す珍しい滝

白ひげの滝があるのは、北海道美瑛町の白金温泉街。「白金」は「しろがね」、「白ひげの滝」は「しらひげのたき」と読みます。

落差は約30メートル。岩肌に沿って流れ落ちる水が白いひげのように見えることから、この名前が付けられました。

特徴的なのは、その水の出どころです。岩の隙間から染み出した地下水が、そのまま幾筋もの滝となって美瑛川へ流れ落ちています。こうした滝は「潜流瀑(せんりゅうばく)」と呼ばれ、日本でも珍しい種類なのだそうです。

実際に眺めると、一つの大きな流れが落ちる滝とは違い、岩肌のあちこちから白い水が現れています。それぞれの流れは細くても、全体で見ると迫力がある。繊細さと力強さが同居しているところに、白ひげの滝らしい魅力を感じました。

白ひげの滝の魅力は、白い流れと青い美瑛川

橋から見下ろして、まず目を引かれたのが川の色でした。

「この川、こんなに青いのか。」

滝の美しさにも驚きましたが、その下を流れる水の青さが印象に残っています。岩肌を伝う白い水と、青い川。周囲の木々や岩の色が加わることで、そのコントラストがいっそう際立っていました。

美瑛川は、その色から「ブルーリバー」とも呼ばれています。白ひげの滝は、滝だけを切り取って楽しむ場所というより、川や渓谷も含めた風景全体を眺めたい場所です。

僕たちが訪れたときには、周囲の木々に秋の色が見られ、山には雪も見えました。青い水、色づき始めた木々、白い山。北海道まで来たことを、目の前の景色から実感できました。

スマートフォンを向けたくなる風景ですが、撮影の合間には少し手を止めて、水の音にも耳を傾けたくなります。

美瑛川はなぜ青い?青い池ともつながる水の不思議

この川は、どうして青く見えるのでしょうか。

美瑛町観光協会などの説明によると、アルミニウムなどの成分を含む水と美瑛川の水が混ざり、水中に生じる微細な粒子によって光が散乱することが、青く見える理由とされています。

目の前の青さには、水に含まれる成分や光の働きが関係しているわけです。ただ透明な水というだけでは生まれない色だと知ると、景色を見る面白さも増してきます。

また、美瑛川の流れは、下流にある「白金青い池」へとつながっています。青い池と白ひげの滝は、それぞれ別の観光スポットでありながら、水の流れで結ばれた場所です。

青い池では水面や立ち枯れた木々がつくる風景を、白ひげの滝では流れる水の勢いを楽しめます。同じ白金エリアでも、一方は静けさ、もう一方は動きを感じられる。その違いも、両方を訪れる楽しみだと思います。

白ひげの滝が人気を集める理由

白ひげの滝に人が引きつけられるのは、白と青の美しさに加え、珍しい滝の姿を橋から眺められるからではないでしょうか。

岩の間から水が現れ、川へと注ぎ込む様子を、上から見渡せる。滝の流れと青い川が一つの視界に収まるため、この場所ならではの風景を感じやすいのだと思います。

季節によって表情が変わることも魅力です。冬には雪や岩肌、白い滝筋のコントラストが際立ち、水しぶきや湯気によって周囲の木々に霧氷ができることもあるそうです。

今回見た秋の風景も素晴らしかったですが、雪に囲まれた季節には、また違った印象になるのでしょう。同じ場所でも、季節を変えて訪れたくなる理由が分かる気がしました。

美瑛の青を見て、高知の仁淀ブルーを思い出す

美瑛川を眺めていると、ふと高知の仁淀ブルーが頭に浮かびました。

もちろん、同じ青でも表情は違います。川を囲む山や岩、流れの勢い、光の入り方。それぞれの土地に、それぞれの景色があります。

ここで重なったのは、青く見える仕組みの話ではありません。水の色に見入って、しばらく足が止まる。その感覚が、僕の中でつながったのです。

知らない景色に出会いたくて北海道へ来たのに、その景色から故郷を思い出す。旅には、そういう面白さもあるのだなと感じました。

遠くの絶景に感動する経験は、身近な風景を見直すきっかけにもなります。高知へ帰ったら、また仁淀川の青を見に行きたい。美瑛の川を前にしながら、そんなことを考えていました。

写真と一緒に、水の音も思い出に

白ひげの滝は、写真や動画でも美しさが伝わる場所です。それでも、その場で聞く水の音や、橋から見下ろす感覚まで、すべてを持ち帰ることはできません。

だからこそ、撮影する時間と、自分の目で眺める時間の両方を大切にしたいと思います。訪れる際には、周囲の人と譲り合いながら、ゆっくり景色を楽しんでみてください。

北海道・美瑛で出会った青と、故郷・高知の青。どちらも、自分の目で何度でも見に行きたい景色です。

まだ見たことのない風景がある。そう思うと、次の旅も楽しみになります。

こちらカフェ山。小さな幸せ探します。
また、まっちゅうきね。

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