高知市桜井町を歩いていると、ふと足を止めたくなる古い木の扉があります。
新しくてピカピカしたお店とは正反対。
年月を重ねた木の質感と、どこか懐かしい窓。
「ここ、本当にお菓子屋さん?」
そんな気持ちで扉を開けると、外の街並みとは少し違った時間が流れていました。
今回訪れたのは、高知市桜井町にある焼き菓子のお店**「drie(ドゥリィ)」**。
卵や乳製品を使わず、植物性の素材を中心に作られたクッキーやスコーン、マフィンなどが並ぶ小さなお店です。
そして実際に訪れて印象に残ったのは、お菓子だけではありません。
柔らかな照明、木の床、使い込まれた家具。
そして穏やかな雰囲気の店主さん。
お菓子も、お店も、人も。
なんだか全部が同じ「やさしい温度」でできているようなお店でした。
高知市桜井町にある焼き菓子店「drie(ドゥリィ)」
drieがあるのは、高知市中心部からもアクセスしやすい桜井町。
周辺には昔ながらの建物も残っていて、街歩きをしているだけでも面白いエリアです。
お店の外観も、いわゆる現代的なスイーツショップとはかなり違います。
白っぽく年月を重ねた木製の扉。
扉にはレトロな色ガラスが入り、その横には格子状の窓。
そして小さく、
「お菓子のお店 drie」
と書かれた看板。
この外観が実にいい。
僕がショート動画の冒頭に、
「この店、時間の流れが違う。」
という言葉を選んだのも、この雰囲気を見たからでした。
扉一枚を境にして、街の時間から少し離れるような感覚があります。

まるでヨーロッパの田舎町。柔らかな光に包まれた店内
扉を開けて中へ入ると、まず目に入るのが木を基調とした店内です。
床も家具も木。
そこへ暖色系の柔らかな照明が落ちています。
焼き菓子は大きな木のテーブルや籠、ガラス瓶などを使って並べられていて、商品棚に整然と並べられた一般的なお菓子屋さんとはまた違った雰囲気。
どことなく、ヨーロッパの田舎にある小さなお菓子屋さんを思わせます。
店内を見渡していると、古い家具や小物にも目が止まります。
こういうお店って、商品だけを買って帰るのが少しもったいないんですよね。
「あれもいいな」
「この家具も味があるな」
と、ついつい店内を眺めてしまいます。
華美な装飾をしているわけではないのに、不思議と絵になる。
古いものを無理に新しく見せるのではなく、その年月も含めて店の雰囲気になっているように感じました。

drieの焼き菓子は卵・乳製品を使わない植物性素材が中心
drieの大きな特徴が、卵や乳製品を使わず、植物性の素材を中心に焼き菓子を作っていることです。
店内にはクッキーやスコーン、マフィンなど、さまざまなお菓子が並んでいました。
「植物性のお菓子」と聞くと、健康志向や食事制限のためのお菓子というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし僕が食べて感じたのは、それ以前に、
普通にお菓子として美味しい。
ということ。
素材へのこだわりが前面に出すぎている感じではなく、素朴でやさしい味わいを楽しめる焼き菓子でした。
コーヒーや紅茶と一緒に、ゆっくり食べたくなるタイプです。

ナッツ好きにはたまらない。もはや「ナッツが本体」
今回、特に見た目から強烈だったのがナッツをたっぷり使った焼き菓子。
手に取ってみると……
ナッツ。
ナッツ。
またナッツ。
生地の上にナッツが乗っているというより、
もはや、ナッツが本体です。
アーモンドやカボチャの種などがぎっしりと重なり、見るからに香ばしそう。
実際に食べてみても、カリッ、ザクッとした食感が楽しく、噛むほどにナッツの香ばしさが広がります。
甘いだけのお菓子とは違って、ナッツそのものの風味と食感がしっかり残っているのが印象的でした。
こういう焼き菓子はコーヒーとの相性もいいですね。
個人的には、濃いめに淹れたコーヒーと一緒にもう一度食べたい一品です。

スコーンやクッキーも素朴でやさしい
今回食べた焼き菓子は、どれも派手な見た目ではありません。
でも、それがdrieらしさなのかもしれません。
表面の焼き色や少し不揃いな形から、手作りのお菓子らしい温かさが伝わってきます。
スコーン系の焼き菓子は、持った瞬間からしっかりとした存在感。
クッキーもサクッとした食感と素材の風味を楽しめました。
「甘いものをガツンと食べたい」というより、
少し休憩したいときに、コーヒーと一緒につまみたい。
そんな焼き菓子です。
一つ食べて終わりではなく、気が付くともう一つ手を伸ばしたくなる。
静かだけど、あとからじわっと残る美味しさでした。

お菓子だけじゃない。店主さんの雰囲気までやさしい
今回もう一つ印象に残ったのが、店主さん。
とても穏やかな雰囲気の方でした。
僕は飲食店やカフェ、パン屋さんなどをいろいろ訪れていますが、不思議なことに「作っている人」と「そのお店の商品」って、どこか似ていることがあります。
drieもまさにそんな印象。
自然体で、派手に主張するわけではない。
でも、きちんと手をかけていることが伝わってくる。
店主さんの穏やかな空気と、素朴でやさしい焼き菓子。
さらに古い木の家具と柔らかな照明。
全部がバラバラではなく、一つの世界観としてつながっています。
だから僕はこのお店を、
「お菓子も、お店も、店主さんも、全部が同じやさしい温度」
と感じました。

drieは「お店そのもの」を楽しみたい焼き菓子店
最近はSNS映えするスイーツや、色鮮やかな商品もたくさんあります。
もちろん、それも楽しい。
でもdrieには、それとは違う魅力があります。
商品を買うためだけではなく、
木の扉を開けるところから始まって、
店内の空気を感じ、
並んでいる焼き菓子を眺め、
「今日はどれにしようかな」と選ぶ。
その一連の時間そのものが、このお店の楽しさなのだと思います。
大きなお店ではありません。
だからこそ、店主さんの手仕事がそのまま店の空気になっているように感じます。
高知市中心部でありながら、ほんの少し日常から離れられる場所。
そんなお菓子屋さんでした。

drie(ドゥリィ)の店舗情報
店名: drie(ドゥリィ)
ジャンル: 焼き菓子・スイーツ
住所: 高知県高知市桜井町1丁目9-38
アクセス: とさでん交通「菜園場町」電停から徒歩圏内
営業時間: 12:00~18:00
日曜・祝日: 17:00まで
定休日: 不定休
駐車場: 店舗西隣に1台分との情報あり
※営業時間、営業日、商品内容、駐車場などは変更される場合があります。訪問前にお店の最新情報をご確認ください。
また店舗周辺は道路状況にも注意して訪問するのがおすすめです。
まとめ|高知で見つけた「やさしい温度」の焼き菓子屋さん
高知市桜井町にあるdrie(ドゥリィ)。
卵や乳製品を使わず、植物性素材を中心に作られた焼き菓子。
古い木の扉。
使い込まれた家具。
柔らかな照明。
そして穏やかな店主さん。
どれか一つが強烈に主張するのではなく、全部が合わさってdrieという小さな世界を作っていました。
特にナッツのお菓子は、ナッツ好きならぜひチェックしてほしいところ。
あの密度はなかなかです。
もはやナッツが本体。
高知市で焼き菓子のお店を探している方、植物性素材のお菓子に興味がある方はもちろん、古い建物や小さなお店が好きな方にもおすすめしたい一軒です。
そして、僕がこの店で一番印象に残ったのは、やっぱりこの感覚。
「この店、時間の流れが違う。」
忙しい日の途中で、少しだけ速度を落としたくなったら。
桜井町の古い木の扉を、そっと開けてみてください。
また、まっちゅうきね!


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