高知市でパン屋巡りをしていると、ときどき「これは何だろう?」と足を止めてしまうパンに出会います。
今回訪れたのは、高知県高知市洞ヶ島町にあるパン屋さん**「もくもく」**。
決して大きなお店ではありません。
ところが店内に入ってパンを眺めていると、定番のパンに混じって、聞き慣れない名前や個性的な組み合わせのパンが次々と目に飛び込んできます。
その中でも僕が思わず、
「アナナス?」
と立ち止まってしまったパンがありました。
パン屋巡りの面白さは、単に美味しいパンを買うことだけではありません。
自分がまだ知らないパンに出会えること。
「もくもく」は、そんなパン屋巡りの楽しさを改めて感じさせてくれる小さなベーカリーでした。
高知市洞ヶ島町のパン屋「もくもく」
「もくもく」があるのは、高知市洞ヶ島町。
木を基調とした店内には、パンがカゴやトレーに並べられ、商品名や価格が書かれた札にも手作りのお店らしい温かさがあります。
華やかに飾り立てたベーカリーというより、パンそのものと向き合えるような素朴で自然体な雰囲気。
店主さんも小柄で柔らかな雰囲気の女性で、お店全体に漂うナチュラルな空気とよく合っていました。
「もくもく」が掲げる言葉は、Our Daily Bread(日々の糧)。
毎日の暮らしの中で安心して食べられるパンを目指し、素材にも丁寧に向き合ってパン作りをされているお店です。

「アナナス」って何?
今回、一番気になったのが**「アナナス」**。
僕自身、パン屋さんでこの名前を見たのは初めてでした。
アナナスとは、フランス語で「パイナップル」を意味する言葉。
もくもくのアナナスは、
パイナップルに、アーモンド生地とクリームチーズを組み合わせたパン。
パイナップルの甘酸っぱさにアーモンドの風味、さらにクリームチーズのコク。
商品名だけでは味が想像できないからこそ、見つけた瞬間に「食べてみたい」と思わせてくれます。
スーパーや大型ベーカリーでいつものパンを選ぶ安心感もいい。
でも、小さなパン屋さんで、
「これ何だろう?」
と知らないパンを手に取ってみるのも楽しいものです。
これこそ個人店を巡る面白さなのかもしれません。

りんごに見えた?「アンデスレッドの薄焼きピザ」
そして、もう一つ目を引いたのが**「アンデスレッドの薄焼きピザ」**。
薄くスライスされた具材がきれいに並んでいて、最初に見たときは一瞬りんごのようにも見えました。
ところが、これはじゃがいも。
アンデスレッドは赤い皮が特徴的なじゃがいもの品種です。
そのアンデスレッドを薄くスライスし、薄焼きのピザに仕上げています。
「アナナス」の次は「アンデスレッド」。
名前を見ながらパンを選んでいるだけなのに、ちょっとした宝探しをしている気分になってきます。
いつものパンを買いに行くというより、
「今日は何が並んでいるんだろう?」
そんな楽しみ方が似合うお店です。

ベーグルが220円からなのも嬉しい
そして個人的に「これは嬉しい」と思ったのがベーグル。
訪問時には、
- プレーンベーグル 220円
- くるみベーグル 250円
- シナモンレーズンベーグル 250円
などが並んでいました。
最近は高知でもベーグルを扱うお店や専門店を見かけるようになりました。
材料費などの高騰もあり、ベーグルもなかなかのお値段になってきた印象があります。
そんな中で、220円から250円ほどで選べるのは素直に嬉しいところ。
実際に食べてみると、ただ柔らかいだけではなく、しっかり噛んで楽しみたくなるタイプ。
噛んでいくほど生地そのものの風味を感じられ、素朴だけれど飽きにくい。
毎日の食事にも取り入れやすそうなベーグルでした。

素材へのこだわりも「もくもく」の魅力
「もくもく」の特徴は、個性的なパンだけではありません。
パンに使われる素材にも細かなこだわりがあります。
小麦やライ麦全粒粉をはじめ、パンによって自家製酵母を使い、高知の山地酪農牛乳やノンホモ牛乳、よつ葉バター、卵、砂糖、塩なども選びながらパン作りをされています。
毎日口にするものだからこそ、材料を大切にする。
**Our Daily Bread(日々の糧)**という言葉が、単なる飾りではなくパン作りそのものにつながっているように感じます。
素材へのこだわりを前面に押し出して「すごいでしょう」と見せるというより、それが当たり前のように店の中に溶け込んでいる。
そんな自然体なところも、このお店の魅力なのかもしれません。

小さなお店だからこそ感じられる個性
最近のパン屋さんには、写真映えする華やかなパンや、豪華な具材を使った商品もたくさんあります。
もちろん、それも楽しい。
一方で「もくもく」に並んでいるパンを見ていると、少し違った面白さを感じます。
アナナス。
アンデスレッドの薄焼きピザ。
ベーグル。
ハード系のパンや食事パン。
一つひとつを眺めていると、
「これはどんな味なんだろう?」
「これは何を使っているんだろう?」
と自然に興味が湧いてきます。
大量の商品から好きなものを選ぶというより、作り手が今日用意したパンの中から、自分の気になるものを見つける。
小さなパン屋さんならではの楽しみ方です。

パン屋巡りは「知らない味」に出会う小さな旅
高知には個性的なパン屋さんがたくさんあります。
昔ながらのパン屋さんもあれば、ハード系に強いお店、ベーグルを得意とするお店、素材を大切にするお店など、その個性はさまざま。
だから僕はパン屋巡りが好きなのかもしれません。
今回「もくもく」で見つけたアナナスも、知らなければ選ばなかったかもしれないパンです。
でも、
「アナナスって何?」
その小さな疑問から一つパンを手に取り、食べてみる。
知らなかったものが、知っている味になる。
考えてみれば、それだけでちょっとした旅です。
遠くまで行かなくても、近所の小さなパン屋さんの扉を開けば、まだ知らないものが待っている。
高知には、そんな場所がまだまだあります。

「もくもく」店舗情報
店名:もくもく
住所:〒780-0042 高知県高知市洞ヶ島町3-5
営業時間:10:00〜17:00
営業日:金曜日・土曜日・日曜日
駐車場:店舗北側の共同駐車場に2台分
パンは売り切れ次第終了となる場合があります。
営業日やパンの販売予定、臨時営業などについては変更される可能性があるため、訪問前に公式Instagramで最新情報を確認することをおすすめします。
まとめ|高知市で個性的なパンを探すなら「もくもく」
高知市洞ヶ島町のパン屋「もくもく」。
今回訪れて印象に残ったのは、単に「美味しそうなパンがたくさんある」ということだけではありませんでした。
知らないパンに出会えること。
アナナスという名前を見て立ち止まり、アンデスレッドの薄焼きピザに興味を持ち、手頃な価格のベーグルをいくつも選ぶ。
素材にも丁寧に向き合いながら、一つひとつのパンに個性がある。
そして、それを作っている店主さんや小さなお店の柔らかな空気まで含めて、「もくもく」というパン屋さんなのだと思います。
いつものパンもいい。
でも、ときには名前すら知らないパンを選んでみる。
そんな小さな冒険ができるのも、パン屋巡りの楽しさです。
高知市でちょっと個性的なパン屋さんを探している方、洞ヶ島町周辺でベーカリーを探している方は、「もくもく」を訪れてみてはいかがでしょうか。
今日並んでいるパンの中に、あなたの**「これ、何だろう?」**があるかもしれません。
また、まっちゅうきね!


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