高知県高岡郡越知町を走っていると、なんとも気になる「おつけもの」の看板。
今回立ち寄ったのは、越知町で昔ながらの漬物を作り続けている越知物産です。
実は最近、僕が地味にハマっているものがあります。
それが「お漬物」。
道の駅や良心市などへ行くと、その土地で作られた漬物が気になって、ついつい買って帰るようになりました。
そんな漬物好きにはたまらないものを越知物産で発見。
なんとこちらでは、1年物、2年物、3年物と熟成期間の異なるたくあんが販売されています。
同じ大根から作られたたくあんでも、1年、2年、3年と時間を重ねることで、味や香り、歯応えが変わっていく。
これは食べ比べてみたくなります。
越知町の漬物専門店「越知物産」
越知物産は、高知県高岡郡越知町にある漬物専門店。
お店の前には大きく「おつけもの」と書かれた看板があり、建物にも昔ながらの漬物屋さんらしい雰囲気があります。
店内にはたくあんをはじめ、さまざまな漬物がずらり。
そして今回のお目当てが、熟成期間の異なるたくあんです。
1年物、2年物、3年物。
「たくあんに3年物があるの?」
これだけでも興味をそそられます。

1年物・2年物・3年物のたくあんを食べ比べ
うれしいことに、店内にはたくあんの試食が用意されていました。
1年物、2年物、3年物、さらに梅酢入りなどがあり、それぞれ1種類ずつ試すことができます。
実際に食べ比べてみると、
同じたくあんなのに全然違う。
これが面白い。

1年物はパリッとした食感
まず1年物。
まだ比較的パリッとした食感が残っていて、塩味も感じられます。
熟成たくあんを初めて食べるなら、このあたりから入ると違いが分かりやすそうです。
2年物は酸味と熟成感が増してくる
続いて2年物。
1年物と比べると少し硬さが増し、酸味も感じられるようになります。
単純に味が濃くなるというより、味に奥行きが出てくる印象。
「時間をかけて漬けたものを食べている」
という感覚が、だんだん強くなってきます。

3年物は歯応えも香りもさらに個性的
そして3年物。
ここまでくると、かなり個性的。
歯応えがさらに強くなり、噛んでいるうちに熟成した風味がじわじわ広がってきます。
2年物と3年物を続けて食べると、その違いがより分かりやすい。
同じ「たくあん」という名前でも、熟成期間によってここまで表情が変わるのかと驚きました。

酵母菌と乳酸菌が奏でる「香りのハーモニー」
熟成したたくあんの面白さは、味や歯応えだけではありません。
あの独特の「香り」も大きな魅力です。
伝統的な発酵たくあんでは、漬け込んでいる間に乳酸菌や酵母などが関わり、酸味やさまざまな風味が生まれていきます。
さらに、大根そのものに含まれる成分も時間とともに変化していきます。
そう考えると、あの複雑な香りは、
酵母菌と乳酸菌が奏でる、香りのハーモニー。
なんて表現したくなります。
もちろん発酵はもっと複雑な世界ですが、食べる側として面白いのは、
「時間をかけることで、味が変わっていく」
ということ。
1年、2年、3年。
人が味付けするだけでは作れない変化が、ゆっくり積み重なっていく。
時間そのものが、調味料なのかもしれません。

迷った末に2年物と3年物を購入
食べ比べた結果、今回は2年物と3年物を買って帰ることにしました。
商品の表示を見ると、大根は国産。
せっかくなので自宅でも改めて食べ比べです。
さて。
2年物と3年物、どちらがおいしいのか?
ここで我が家の判定。
嫁氏は、
「私は2年物が好き。」
即決でした(笑)
確かに2年物は、熟成した酸味や風味がありながら、3年物ほどクセが強くない。
熟成感と食べやすさのバランスが好みだったようです。
では僕は?
2年物を食べる。
「うん、これ美味しい。」
3年物を食べる。
「いや、こっちもえいなぁ……。」
もう一度2年物。
「やっぱり2年もえい。」
そして3年物。
「いやいや、3年には3年の良さが……。」
決まらん(笑)
O型の特徴なのかどうかは知りませんが、それぞれの良いところを探し始めてしまい、結局一番を決められませんでした。
でも、それでいいのかもしれません。
食べ比べというと「どれが一番おいしい?」と順位を決めたくなりますが、2年物と3年物は優劣というよりそれぞれ違う方向のおいしさがあります。
好みで選ぶのが一番ですね。

3年物のたくあんをお茶漬けにしてみた
そのまま食べても十分おいしいのですが、3年物を使ってお茶漬けも作ってみました。
ご飯に海苔などを合わせて、そこへ3年物のたくあん。
お茶を注いでいただきます。
これがまた、うまい。
しっかりした歯応えがあるので、お茶漬けにしてもたくあんの存在感が消えません。
むしろ温かいご飯とお茶の中で、熟成した風味がいいアクセントになります。
ポリポリ。
さらさら。
ポリポリ。
派手な料理ではないんです。
でも、こういうものが妙にうまい。
最近こういう「昔からある普通の食べ物」に惹かれるようになりました。

熟成年数の違いを楽しむのが越知物産のたくあんの面白さ
今回、越知物産のたくあんを食べて印象に残ったのは、単に「おいしい漬物を買った」ということだけではありません。
時間によって食べ物が変化していく面白さを、実際に食べ比べて体験できたこと。
1年物には1年物。
2年物には2年物。
3年物には3年物。
それぞれ違った食感、酸味、香り、熟成感があります。
だからこそ、
「何年物が一番おいしい?」
ではなく、
「自分は何年物が好きなんだろう?」
と食べ比べてみるのが面白いと思います。
嫁氏は2年物。
僕はいまだに2年物と3年物の間を行ったり来たり(笑)
皆さんなら、何年物を選びますか?
越知町を訪れた際、漬物好きの方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

越知物産 店舗情報
店名: 越知物産
住所: 高知県高岡郡越知町越知甲3164
電話: 0889-26-1234
営業時間: 9:00〜17:00
定休日: 月曜日(祝祭日は営業)
※営業時間や定休日、商品の在庫、試食の実施状況などは変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
高知には、まだまだ知らない味があります。
派手な観光地だけじゃない。
道を走って、気になる看板を見つけて、ちょっと寄ってみる。
そこで出会ったのが、今回の「時間を食べるようなたくあん」でした。
またひとつ、小さな幸せ発見です。
また、まっちゅうきね!


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